こんにちは☺
Le-Lian forestの重田です🐦
新年度が始まり、もうすぐ1ヵ月が終わろうとしています🌸
新しい学校や新しいクラス、新しい先生にいままでとは違う時間割…と
変化の多い新年度🏫
新年度ときくと私の中で忘れられないエピソードがあります
小学2年生の夏頃からforestに来てくれているKくん👦
自閉症スペクトラムで場面や状況の切り替えに難しさがあったり
急な変更に弱い部分があります
こだわりもあり、自分の中のルーティン(安心できる流れ)を変えることは
本人にとってすごく大きな壁です
そのKくんとの関わりの中でたくさん学ばせてもらうことがありました
少しでもKくんの安心になればと試行錯誤し、
気が付けばKくんの中で「何かあったら重田さん」のイメージが付くほどでした☺
とても嬉しいことで、私もKくんの期待に応えたい思いが強くありました
ところが、Kくんが4年生の冬、その関係に大きな変化がありました
新5年生になる漠然とした不安を抱えたKくんの気持ちを
くみ取ってあげることができなかったのです
誰が先生になるのか、どんな子と同じクラスなのか
初めての宿泊学習は大丈夫なのか…
本当にたくさんの不安を抱えていたKくんは
些細なことが引っかかりとなり、攻撃的になることが増えていました
相手がお友達だったり、スタッフだったりと毎回、相手は変わります
その都度、お話をしていたのですが
ある日、「なぜそうしたのか」がはっきりとしなかった時に
いつもより強い口調で危険なことを咎めたことがありました
その瞬間、彼の中で私がすごく怖いものとなり、すべての攻撃が私に向かうようになりました
その期間、私も戸惑いや混乱がありました
他スタッフに協力してもらい、Kくんの中で「怖い人」になってしまっていることを知り
大反省会をしました
ずっとずっと前の記憶からたどり、Kくんの気持ちがいつ、どう変化したのか考え
Kくんとお話する時間を設けました
自分の思いを言語化することも練習中のKくんとのお話は根気が必要でした
不安に思っていることを聞き、
Kくんの気持ちを受け止め切れていなかったこと
強く言ってしまったこと
安心できる存在でいられなかったことなど
たくさん「ごめんね」をしました
Kくんも色んな感情が思い出されたのか涙目で
一生懸命、分かり合おうとしてくれました
その1件から、Kくんとの関係が好転したなと思っています
今も何か不安に思うことや共感してほしい嬉しいことなどがあると
「しげたさーん!」と私を呼ぶKくんの声が響いています
子どもたちと関わる中で「安心、安全で過ごす場所」として
Le-Lianは存在していたいと思っています
子どもたちの大切な命を守りながら
子どもたちの心も一緒に守っていきたいと強く思った出来事でした
また、Kくんと私の関係が悪化した時期に
お家でも不安定なことがあり、ご家庭にも影響がありました
保護者の方の支えも大きかったです
感謝してもしきれない思いがあります
今年度、Kくんは新6年生になりました
なんと小学部の生徒会に立候補し、全校集会で代表挨拶をするほど
度胸もチャレンジ精神もたくましい子に育ちました
修学旅行も新クラスも
「楽しみです!」と話してくれたKくんに
嬉しさとあの頃の私の大反省会が蘇ります
試行錯誤の日々は続きますが
みんなの成長や変化を大切に毎日、関わっていきたいと思います